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エンターテイメント現場への復帰

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今月は「タカラヅカのブランド」についてお話しする予定でしたが、変更して6月に開催されるイベントへの参画についてご紹介します。

来る6月25日(土)、香川県高松市で開催される「杉ノ内由紀 リサイタル」のプロデユーサーを引き受けることにしました。杉ノ内さんは高松で声楽家、ラジオパーソナリティ、講師として活躍されているマルチタレントです。地元に密着した活動を続ける、讃岐にとって貴重な「資源」だと言えます。

宝塚歌劇団星組プロデューサー、宝塚総支配人、(株)梅田芸術劇場常務取締役を歴任するなど、阪急電鉄在職時は演劇制作の最前線に立っておりましたが、経営コンサルタントとして独立後は、企業のご支援をメインにする関係で、エンターテイメント現場のご依頼はお断りしてきました。

おかげさまで企業支援も軌道に乗り、また、このたび私の「第二の故郷」高松でご縁を頂いただいたこともあり「現場復帰」を決意いたしました。タカラヅカ時代の経験、ノウハウだけでなく、企業支援の過程で得た知識も加えて、斬新なプロデュースを実践したいと考えています。

プロデューサー森下の信念

私の「プロデュース」の肝は、ただ単品の作品プロデュースをするだけでなく、アーティストや開催される会館・ホールのブランディングなどの関連する諸要素を絡めたトータル・プロデュースを志向して、より大きな成果を挙げることにあります。

今回のお話でも、杉ノ内さんとはリサイタルを「シリーズ化」し、この活動を通して「地方創生」につながるようなプロデュースをおこなうことで合意していますが、今回は制作の中途から参画したため、斬新な企画は次回に譲ることにし、チラシの作り込みや次回以降に中長期的につながる仕掛けを最低限盛り込みました。

改めて「自主(主催)興行」の意味を考えさせられる

今年1月のコラムでは、タカラヅカ時代の実体験に基づいて「自主(主催)興行」の重要性について書きましたが、このリサイタルの制作に関わるようになってから、その意味を再び考えるようになりました。

おさらいしますと、「主催」とは、「自らリスクを負って興行を実施する」ということであり、興行が成功すれば利益を手にし、失敗すれば損失を被る「主体者」であることを意味しています。

思い出すのは、私が宝塚歌劇「全国ツアー」の候補地選びを担当していた時のことです。
全国ツアーは、文字通り全国各地を巡演して、普段宝塚歌劇をご覧いただけない地方の方々にタカラヅカを楽しんでいただき、本拠地の宝塚大劇場、東京宝塚劇場への誘客を図ることを目的とする興行です。無論、全国各地の興行主のみなさまに「購入」いただくわけで、阪急グループの歌劇事業にとって貴重な収入源でもあります。

ただし、全国ツアーに割けるスケジュールは限られているため、なかなかすべての興行主のご要望には応えきれません。そこで、開催地を決定するために「選択」をおこなうことになります。その際には、興行主との長く続く関係性や経済条件、そしてスムーズな巡演行程などの要素を加味するのですが、私が最も重視したのは「興行主の主催に対する考え方・取組み方」でした。これは私だけでなく、ツアー担当者の共通理解であると認識しています。

歌劇全国ツアーは毎年各地の興行主の「争奪戦」となるため、多くの興行主が私どもに「営業」に来られます。ご担当者が変わった時も必ず来られますが、そんな時に私は必ずその方に問いかけます。「なぜタカラヅカをやりたいのですか?」・・・

その答えとして、「タカラヅカは人気があるので、放っておいてもチケットが売れるんですよ」と真顔でおっしゃる興行主がいます。それはその通りかもしれないのですが、このような興行主とは絶対にお取引はしません。

興行というもの、主催するということの意味、醍醐味がまったく分かっていないと感じざるをえません。リスクを負ってでも唯一無二の機会を使って、単品の興行成功以上のものを成果として獲得する・・・といった「志」が全く感じられないのです。「指定管理者制度」が導入されてから、この悪しき傾向にさらに拍車がかかったと考えられます。

同じような考え方で、「あの人はチケット売ってくれるんですよ」という言い方をする興行主もいらっしゃいます。出演するアーティストに、チケットのさばきまで期待するのでは、興行主の名に値しません。

みなさまの身近に存在する会館・ホールで、タカラヅカが来てもよさそうなのに来ていない、または、まわりの地域に比べて開催頻度が少ない・・・などといったところがあれば、このような「勘違いをした興行主」である可能性があります。

私のプロデュースする作品については、今後も慎重に興行主を選択していかなければならないと考えています。それがアーティストの育成につながり、より良い地域の活性化に結び付くと思うからです。

次回は母校である香川大学の非常勤講師を引き受けることになったことについてご報告します。
お楽しみに。

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